ホームレス生活の心得
ホームレス生活の心得
ここでは、ホームレス生活になってしまったあなたにこれだけは押さえておくと良いという情報を提供したいと思います。
身分証は大事
ぶっちゃけ身分証なんてなくても生きられます。ですけど将来的に社会復帰するにあたってとか公的な支援(生活保護とか)を受ける時に必ず必要になるのが身分証です。
マイナンバーカード、免許証など期限が切れても、あなたがあなたである事を示す有力な傍証になります。
肌身離さずに持ち大切に無くさないように気を付けてください。
ホームレス生活では、住まいがないので安心して荷物を置いておける場所がありません。
公園のベンチで疲れ果ててついウトウトしてしまい、気づいたらバッグを盗られていた!という話は時々聞きます。
最悪、身分証を無くしてしまうリスクに備えて本籍地を番地までしっかりと暗記しておきましょう。
脳内の記憶は誰も盗みようがないからです。
本籍地を番地まで覚えていれば、そこからあなたがあなたであると証明していく事が可能です。

社会復帰には30万必要
ホームレスで日雇い派遣でネカフェ暮らし。
この状況から、アパートで暮らし、正社員の職に就き、稼いだ給料で生活が問題なく回るようになる為に最低限必要なお金は30万円です。
しかもこれは初期費用ゼロ円で住まいを見つけて、仕事も2週間くらいの求職活動で見つかっての話です。
あくまでも全てが順調に行ってこれなので、もう少し余裕を見ると40万円くらいかかるかもしれません。
この金額を用意出来れば、社会復帰が可能と考えても良いです。
それが簡単にはいかないからホームレス生活なんですが…。
自棄にならない
ホームレス生活をしていると、なんでこんなに苦しい思いをしなくちゃいけないんだと、自分自身の不甲斐なさに情けなくなって自暴自棄になったり、攻撃的な性格の人だとこんな世の中が悪いんだ!と犯罪に走ったりという事が往々にしてあります。
ネットで裏バイトとかで罪悪感を希薄にした感じで犯罪の片棒を担がせようとする悪い人達もいますしね。
でも短慮はいけません。
自暴自棄になって自殺するなんてもってのほかですし、犯罪に走るのも未来を閉ざす行為です。
一生の間、ずっと不幸な人はいませんし、同じようにずっと幸せな人もいません。
人生山あり谷ありです。
今の試練の時が一生続くわけではないという事を肝に銘じて、社会復帰を目指しましょう。

雑草を食べてでも生き抜く
野生の動物を見てください。
一円のお金も持たず、家もなく、何も持たずとも生きているではないですか。
野生の動物に出来て、万物の霊長たる人間にそれが出来ないなんて思いません。
極論すれば、雑草を食ってでも生き延びてやる!という強い意志さえあれば、寝るところと食べるものさえあれば人間死にません。
十分に生き延びられます。
まずは「雑草を食ってでも生き延びる」このサバイバル精神こそが大切です。

意識の変化を起こす
宗教染みた事をいうつもりはないのですが、こっそり本当のことを言ってしまうと、人間死んでも魂が残ります。
むしろ魂の世界が本質で、この世の方が肉体という乗り物に乗って様々な体験をするバーチャルな世界なんですが、さすがは神様の作ったバーチャルリアリティ、この圧倒的な臨場感、これが本質としか思えないような現実感ですよね。
で、魂は様々な体験をしにこの世に来ているわけなんです。
ここで一つの例なんですけど、同じ体験をしても感じ方は人それぞれですよね?
ジェットコースターを面白い!と何度も乗りたがる人もいれば、怖いからもう乗らないという人もいます。
外の世界で起こっている事に意味を付けているのはわたし達の精神なんだって事が分かると思います。
今のホームレス生活もそうです。
死にたくなるような辛い生活だと思う人もいれば、まあ何とかなるだろうってお気楽に考える人もいる、もっと言えば貴重な体験をしているなあなんて考える人もいるかもしれません。
事程左様に人によって体験にどういう意味付けをするかは変わってくる、という事を覚えておくと、今のとんでもなく辛い状況はすぐには変えられなくても、自分の考え方を変えればホームレス生活も違う感じ方が出来る可能性があるんだって事は押さえておいた方が良いと思います。

やった事は返ってくる
昔の人は言いました。因果応報、やった事は巡り巡って自分に返って来ると。
真面目に働いても報われない低賃金。
搾取に次ぐ搾取。
社会の情勢や仕組み、資本主義の在り方なんかにも問題は沢山あります。
正直、社会全体が病んでいるなあとも思います。
でも、自分の今のホームレス生活にまでなってしまった事を社会のせいにしていても状況は変わりません。
他人を変えるのは至難の業ですが、自分を変える事なら習慣づけをすれば可能です。
それとて不断の努力が必要ではありますが。
ここで覚えておいて欲しいのは、自分がやった事はいつか自分に返ってくるという事です。
他人に優しくすればいつか誰かに優しくされるでしょうし、他人を泣かせればいつか泣かされます。
ポイントは優しくしても、返ってくるのは違う相手からである可能性が高い事、タイミングがずれる場合がある事です。
誰それに親切にしてやったのにこんなひどい事をされた!もう他人になんか優しくしてやらない!って怒っている人を見たことがありますけど、この法則を知らないんだろうなあと思いました。
一応はそれとなく教えてみたんですけど聞く耳を持ってくれなかったので諦めました(汗
この自分がした事は返ってくる、だけどタイミングがずれて違う相手からねっていう法則が真実がどうかは自身の人生をよく振り返ってみると分かると思います。
これを知っていると他人に出来るだけ優しくあろうとするでしょうし、それは未来の自分を助ける行為であると合点がいくでしょう。

求めよさらば与えられん
欲しいものは欲しいって言ったりして行動にしないと手に入りません。
誰かに助けて欲しい時も助けて欲しいって言わないと助けてもらえません。
特に福祉の世界で顕著なんですが、助けてくれくれ君とも言うべき、福祉は頼れば助けてくれるって知ってしまった人だけが福祉の助けを得て過ごし、他人に助けを求めるのが恥だと考えていたりプライドが高くて助けてくれと言えなかったり、そもそも助けてもらえると知らない人は一人で助けを求めずに苦しんでいるって現状があります。
山で遭難したら山岳救助隊に助けを求めますよね?
交通事故にあったら救急車を呼びますよね?
ホームレス生活も同じです。
あなたがもう無理と思ったら助けてくれる支援団体はいくつもあります。
そういった支援団体は色々な活動やネットを通じて、あなたを探していますが容易ではありません。
あなたから、助けを求めさえすれば助けは得られます。本当にあっけないくらいに。
まさに求めよさらば与えられんだなと思います。

夜明け前が一番暗い
ホームレス生活でのあなたの精神状態がどうなのかは分かりませんけど、もし辛い気持ちで人生のどん底を味わっているのなら、夜明けは近いのだと思います。
人生を何十年も生きていると体験的に分かるのですが、夜明け前が一番暗いというのは人生にも当てはまります。
ホームレス生活をしていると、一杯の暖かいドリンクに癒されたり、公園で座っていると懐いてくる野良猫が妙に愛おしかったり、屋根のある所で眠れるだけで幸せを感じたり、普通に仕事と家の往復の生活をしていた時には感じなかった事を感じられるようになったりします。
そういう意味ではホームレス生活も未来のあなたからすると貴重な体験なのです。
現在のあなたは、こんなつらい思いしたくないよ!と苦情を言いたくなるかも知れませんが。
とにかく、今がどん底だと感じているなら、それは夜明けが近いというお知らせだと思って下さい。人生の夜明けは太陽と違って数時間でやってくる訳ではないですが、数か月から数年で人生を取り巻く状況は大きく変わっていると思います。
プロになろう!
どんな仕事にも当てはまるのですが、結局仕事をする人を分けると二種類しかありません。
それは、その道のプロか素人かです。
全ての仕事がそうです。
プロというのは素人が苦労する事を楽々とする能力やノウハウやスキルを持っている人の事です。
素人というのはプロではない人です。
どんな仕事でも良いです。その道のプロになりましょう。
プロでも世界一になるのは難しいですが、プロになるだけなら一つの事を十年間打ち込めばもうそこそこのプロです。
出来ない事ではありません。
プロからしたらごく簡単な事が素人には出来ません。
だからお金を払ってプロに頼むのです。
あなたはお祝いにお寿司を食べに行くときに、プロの仕事をする寿司職人のお寿司を食べたいですか?高校生のバイトが握ったお寿司を食べたいですか?
お医者さんに行くときに、名医とヤブ医者どちらに行きたいですか?
全ての仕事にプロがいます。
たとえそれが社会的に尊敬を得られるような仕事でなくとも、必ずその道のプロがいます。
そしてプロはその世界では頼りになる存在なのです。
あなたも何かの道のプロになりましょう。
現在の仕事を続けていたらその道のプロになれるかどうか、それを基準に仕事を選びましょう。
そうして石の上にも三年で三年経てば少し自信がついているはずです。
十年経てばあなたはもうプロです。
その世界では頼りにされるでしょうし、自信もあるはずです。
単純労働の繰り返しやコロコロ職場が変わるのは避けましょう。
何も身に付きません。
あなたの頭と身体に染み付いたノウハウやスキルや知識は誰も奪う事は出来ません。
それこそが本当の意味での財産です。
その財産を使って、プロの仕事で他人の役に立ちましょう。
そうした時、あなたはとても幸せな人生を送る事になる事をお約束します。